GImageView は超大量画像(動画)表示下における絶望的状況を打破すべく開発中の、XWindowSystem 上で動作する画像閲覧ソフトです。
基本的に、画像閲覧ソフトですが、バージョン 0.1.1 以降、ドラッグ&ドロップによる簡単なファイル操作(画像管理機能)も実装しています。0.2.3 では、xine を利用した動画の再生機能、susie プラグインへの対応なども実験的に行われています。
GImageView は、以下のような特徴を持っています。
複数ディレクトリの同時オープン、タブによるサムネイルビュー切り替え
任意ディレクトリの再帰的読み込み・ルート設定可能
低消費メモリ
コマンドラインからの使用を充分に考慮
シンプルかつ柔軟なインターフェース
画像管理機能
スライドショー完備
充実したリストビュー(複数の並び換えに対応)
ドラッグ&ドロップによるファイル操作
多数のサムネイルキャッシュ形式に対応
読み書き対応
Konqueror
GQview
Electric Eyes (Picview)
読み込みのみ対応 (いずれ書き込みも対応予定)
Nuatilus
.xvpics
対応画像形式
JPEG
PNG
PNM
GIF
TIFF
XPM
XWD
XBM (ライブラリが未対応の場合はgimv独自のローダを使用)
BMP (gimv独自ローダが優先)
PCX (ライブラリが未対応の場合はgimv独自のローダを使用)
TGA (gimv独自実装)
MAG (gimv独自実装)
アニメーションGIF、MNG
gdk-pixbuf(あるいはImlib)が未対応の画像形式に関しては、Plugin によって対応可能です。
対応書庫(アーカイブ)形式
LZH
ZIP
TAR
RAR
書庫は、仮装ディレクトリとして展開されます。
対応動画形式
未定
このプログラムのコンパイル及び実行には、以下のライブラリが必要です。
GLib-1.2 及び GTK+-1.2 以降 : http://www.gtk.org/
Imlib-1.9.x : ftp://ftp.gnome.org/pub/GNOME/stable/sources/imlib/
gdk-pixbuf : ftp://ftp.gnome.org/pub/GNOME/unstable/sources/gdk-pixbuf/
Imlib と gdk-pixbuf は、どちらかがあれば大丈夫です。
また、下記のライブラリがある場合、機能を拡張することができます。
librsvg-1.0以降 : ftp://ftp.gnome.org/pub/GNOME/stable/sources/librsvg/
不完全ながらSVGを表示する事ができます。
xine-lib-0.9.9以降 : http://xine.sourceforge.net/
動画ファイルを再生する事ができます。
libmng-1.0.0以降 : http://www.libmng.com/
MNGを再生する事ができます。
以下の環境で動作が確認されています。
Plamo Linux 2.0 (Alpha3ベース)
Kondara MNU/Linux 1.2
Kondara MNU/Linux 2000
Kondara MNU/Linux 2.0
Kondara MNU/Linux 2.1
Vine Linux/ppc 2.1.5
Vine Linux/ppc 2.5
FreeBSD 4.2-RELEASE
FreeBSD 4.5-RELEASE
NetBSD(?)
AIX
RedHat Linux 7.2
TurboLinux 7.0
Mandrake 8.1
Debian (potato/woody ??)
Cygwin on Windows
過去のバージョンも含め、以下から入手できます。
また、GImageView のソースコードは CVS で管理しており、CVS がインストールされているシステムであれば、以下の手順で最新の"開発版"を取得することができます。
$ export CVSROOT=:pserver:anonymous@cvs.gtkmmviewer.sourceforge.net:/cvsroot/gtkmmviewer $ cvs login (パスワードは、単にEnter) $ cvs -z3 co gimageview
ここで取得したソースコードを保存しておけば、以降はソースツリーのトップディレクトリで
$ cvs -z3 update -dP
とするだけで最新の状態にアップデートできます。
なお、開発版には configure スクリプトが含まれていません。トップディレクトリの"autogen.sh" スクリプトを実行すると、configure スクリプトが自動的に作成され、そのまま configure スクリプトが実行されます。ただし、autoconf, automake が必要です。
また、CVS で入手できるものは、"最新・開発版"です。どんなバグや不具合が潜んでいるか分かりません。場合によってはコンパイルすら通らないこともあります。完全に、at your own risk です。その点、くれぐれもお忘れなきようお願いします。
大抵の環境では、以下の手順でコンパイル出来ると思います。バージョン名等は、適宜読みかえてください。
$ tar xvfz gimageview-x.y.z.tar.gz $ ./configure $ make $ su (パスワード) # make install
imlibを使用する場合は、以下のようにしてください(デフォルトは gdk-pixbuf です)。
$ ./configure --disable-gdk-pixbuf
xine、llibsvg、susieプラグイン、などの各種機能を有効にするには、以下のようにして下さい。なお、詳細は ./configure --help を見て下さい。
$ ./configure --with-xine --enable-spi --with-librsvg
このままではデバッグ情報が埋め込まれたままです。上記のインストール手順を下記のように変えることによって、デバッグ用の情報が削られ、実行ファイルサイズが小さくなります。
# make install-strip
GImageView は未だ開発初期段階であるため、設定ファイルのフォーマットが大きく変わる可能性があります。 このため、アップデートする場合は予め ~/.gimv ディレクトリを待避させた方がいいかも知れません。